@Scdog ZBrushCore内でどのような処理が行われているか理解をしていただく必要があると思います。
ちなみにこの考え方、計算方式に関してはZBrushでも同様です。
まず、ダイナメッシュが1024の状態で細かい箇所が潰れてしまう場合には2つのパターンがあります。
1.今彫っているもののサイズがものすごくデカい or ものすごく小さい
2.今彫っているもののメッシュ形状が正常ではなく、物体の内部などにポリゴンなどが発生してしまっている。
おそらく今回は1のパターンだと思います。
2のパターンの場合には、データの確認を行う必要があります。
1のパターンの場合には、Tool>Deformation(変形)の中にある"Unify(ユニファイ)"を押して頂く必要があります。
これが何をするかというと、簡単に言ってしまえばZBrushの内部処理的に最適な状態へサイズを調整することです。
ZBrushはUnit単位に対して"2"という数値が最適となり、標準で入っている球体などは"2"の数値を基準に作成しています。
ただ、球体を大きくし、胴体や頭などを作っていくと、その最適な状態がすごく離れていってしまいます。
そこで、"Unify"を押すことにより、Unit単位に対して"2"の状態に持っていき、Dynameshや、変形などを行う際に最適な状態にすることができます。
これらが最適でない状態の特徴となります。
1.ブラシのサイズをものすごく大きくしても物体に対して小さい。
2.Dynameshで解像度をものすごく高くしてもポリゴンが荒く、必要以上に解像度をあげる必要がある。
3.変形の機能を利用しても効果が微々たるもので、ほぼ体感上機能していないように感じる。
等。
ユニファイ/ZBrushの単位系に関しての解説
1番目の動画は「Unifyって何?」って動画なんですが、それを出した後に「Unifyの使いどころなんてあるの?」って質問が来たので、2番目の動画では、最適サイズではない状態ではどういう問題が発生するので、そういう場合にはUnifyを使う必要がある。という解説となっています。視覚的にもわかりやすいかと。
https://www.youtube.com/watch?v=8cdFQTpxiR0
https://www.youtube.com/watch?v=VeqX7b5S5AE
http://momonchan574.blog65.fc2.com/blog-entry-572.html
http://docs.pixologic.com/reference-guide/tool/polymesh/deformation/
ZBrush ユーザーの方はScaleMasterというプラグインがあるので、こちらの機能を使っていただくことでZBrush内の単位はinchなのかmmなのかcmなのか。
全サブツールへの一括適用、1単位サイズのキューブの配置などの便利機能があります。
https://www.youtube.com/watch?v=X-JqryNf9xg
なので、これらの理解ができれば、ZBrushのDynameshのResolution(解像度)って「どの数値が最適なの?」という質問があまり意味のない質問となることがわかります。「場合による」としか答えようがないです。
DynameshのResolution(解像度)は簡単に言ってしまえば、物体の全体のサイズを基準に作られた架空の箱(バウンディングボックス)をどの程度細かく割ってそこから得られる情報の密度を調整しているので、
例えば
箱があったとして2cm * 2cm * 2cmの場合には体積は8cm^3。これがZBrushの単位。
その箱全体からどの程度細かく情報を取るか。というのが解像度です。
そうすると8cm^3から1000個の特徴を引っ張り出してくれ。といったら1cm^3当たりかなりの細かさになりますよね?
ただ、これが100000000cm^3から1000個の特徴を引っ張り出してくれ。といったらかなり特徴がないもやっとした感じになります。
感覚的にはそんな感じです。
視覚的にこの動画はわかりやすいかもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=494vjBLfwQY